1年間の支出、把握してますか?離婚後の生活費に不安を感じたら計算してみよう!

1年間の支出、把握してますか?離婚後の生活費に不安を感じたら計算してみよう!

離婚後の生活費ってどれくらいあればいいんだろう?

子連れ離婚を考えたら、まず頭に浮かぶのが『お金』のことじゃないでしょうか。

国の子育てに関する支援としては、児童手当がありますが、子宮は中学生までで月額1万円程度です。また、ひとり親向けの手当である児童扶養手当も、全額支給されても月額4.5万円弱で、子どもが増えた場合、その金額が倍になるのではなく、少し加算されるだけになります。

それだけでは、ちょっと生活していけないですよね…。となると、「いくら稼がなければならないのか=どれくらいの生活費が必要なのか」が気になるところです。

普段、家計簿をつけてらっしゃる方は、ある程度イメージがつくかもしれませんが、家計簿がなくても大丈夫!普段の生活費がいくらくらいかかっているのかを一緒に計算していきましょう。

家計簿がなくても大丈夫!普段の生活費を計算してみよう

なんとなく、毎月の生活費はだいたいこれくらい…とイメージはできるかもしれません。

でも、この方法を使えば、“なんとなく”や“だいたい”ではなく、しっかり年間の支出が計算できます。

それは、『過去の実績から費用を割り出す』方法です。ぜひ、一緒に計算していきましょう!

一年間の貯金額を確認する

まず、お手元に記帳済みの通帳や貯蓄性の保険の証書を全部ご用意ください。(ネット銀行や有価証券の口座をお持ちの場合、インターネットで開いてください)

そして、一年違いの同月日で、お手元にあった現金・預貯金となる金額を下記のように書き出します。

1年間の支出、把握してますか?離婚後の生活費に不安を感じたら確認してみよう!

そうすると、一年後の資産額から一年前の資産額をひき算すると、この一年間の貯金額が計算できます。

100万円(2019年の合計額)ー80万円(2018年の合計額)=20万円(貯金額)

この例だと、20万円ですね。

一年間の手取り収入額を確認する

次に、一年間の手取り収入を計算します。

給与明細や給与口座の通帳、源泉徴収票などから確認ができます。

  1. 給与明細がある方は、それをもとに12ヶ月分の収入を足す。
  2. 給与の振り込み口座の履歴を確認して12ヶ月分の収入を足す。
  3. 源泉徴収票の「支払金額」から「源泉徴収税額」・「社会保険料等の金額」を引く。さらに、住民税の年額を引きます。住民税は源泉徴収票には記載がないため、給与明細をひと月分だけでも見つけて、金額をご確認ください。

このように、年間の手取り収入を出しましょう!

一年間の支出額を計算する

計算した二つの値を使って、一年間の支出額を計算します。

「手取り収入」-「貯金額」=「支出額」

1年間かけて残ったお金が実質貯金という考え方を逆手にとって、「収入から貯金額(残ったお金の額)を引いたら、それは使ったお金だよね」という考え方です。

例えば、一年間の手取り収入が273万円で、一年間の貯金額が20万円のばあい、一年間の支出額は253万円になります。

これで、年間の必ず一定額の出費となる支出額が計算できました。

年間の支出額の内訳も考えよう

1年間の支出額がわかっても、その内訳がわからないと、今後の生活にかかるお金が具体的にイメージできないですよね。

それがわからないと、夫がいる・いない(離婚するしない)でどのように支出額が変わるか計算しにくいし、離婚後の生活でどこを節約できて、どこが削れないのかも計算しにくいです。

なので、支出額の内訳も考えていきましょう。

1年間の支出、把握してますか?離婚後の生活費に不安を感じたら確認してみよう!

生活費をこのようにカテゴリーに分け、そこにお手元の家計簿、記帳された通帳やクレジットカードの履歴などをもとに、正確に埋められる個所を埋めましょう。

まずは、この年だけかかる特別な費用(例えば、車を買い替えたとか、子どもの受験があったとか…など、毎年継続して発生しない費用)がある場合、その金額を「特別費』欄に記入します。

さらに、固定費(毎月だいたい定額かかる費用)を書き出してみましょう。固定費は履歴が残りやすいので計算しやすいと思います。

そして、特別費と固定費が出せたら、変動費の部分のお金を計算してみましょう。

「年間の支出額」-「特別費」ー「年間の固定費」=「年間の変動費」

この計算式で計算できますね。

変動費が計算で出たら、家計簿がない場合はおおよそで「必要経費」「車両費」「余裕費」に振り分けてみてください。

まり子
まり子

そして、そこから、夫がいなくなった場合に、それぞれどのように変化するかを考えて数字を出しましょう。

例えば、携帯電話は一台分減るから…とか、外食はほとんどしなくなるだろうから…とか、車は手放すから…とかですね。

これらを考えて出した年間の支出額が、離婚後に年間で必ず一定額の出費となる支出額となります。

調べたり、計算したりで大変だったと思いますが、これがわかると、離婚したとしても、夫婦関係修復したとしても、今後にかかるお金の予測ができていて家計管理に役立ちます。

お金のことって、最初はちょっと面倒ですが、一度計算するとその後の見直しは楽になるので、ぜひがんばってくださいね。