女子高生になった娘との会話。ごまかすか、率直に話すか。

女子高生になった娘との会話。ごまかすか、率直に話すか。

友人に対して言いにくいことを言うとき。

当たり障りない理由を付けますか?

それとも、率直に理由を話しますか?

先日、長女と「部活と人間関係の絡みで言いにくい事」について話をしていたんですね。それについて書いていきたいと思います。

今年度から高校生になった長女は、初めての運動部に入りました。

ちょっとめずらしい弓道部です。

理由は、以前、家族で行った遊戯施設に弓道ができる場所があり、「それが楽しかったし、なんかカッコイイと思った!」という安易なものなんですが…。

弓道部は、高校では別名を「筋トレ部」と言われているほど、筋トレします。

正しく筋肉が付いていないと、ちゃんと弓が引けないからだそうで、納得。

4月の仮入部から、ペットボトルをダンベル代わりにひたすら筋トレしていました。

以前はできなかった腕立て伏せもできるようになり、広い高校の外周マラソンも途中でペースを落とさなくても走り切れるようになり、安易に決めた割にはちゃんと続いてると驚いていたんですが…。

長女
長女

部活…やめていい…?

と、突然言い出しました。

筋トレ自体はイヤではなく、出来上がっていく体を見て、今後も続けたいと思っているそうですが、それ以上にお友だちとの時間を優先したいとのこと。

そして、優先させて一緒に時間を過ごすには、お小遣い以外にもうちょっと自由になるお金が欲しいから、アルバイトがしたいとのことでした。

その辺の会話はいろいろありましたが、今回のタイトルにしたテーマはその後の話です。

  • 部活で仲良くなったお友だちから、二人で遊びに行こうと言われた。
  • お友だちが行きたい場所が、長女にとっては予算オーバー。
  • 部活をやめてバイトをしたいけれど、そのお友だちから部活をやめないでほしいと言われている。

こんなことをとつとつと話し始めました。そして、

長女
長女

部活やめること、遊びに行くのに予算が辛いこと、どう伝えたら…。

チラッと今月お小遣いもうなくて~って言ったんだけど、それなら日にち変えていいよって言われて、でも来月はもう他の予定入れちゃってるし、もっと後回しは申し訳ないし…。

と言うので、

まり子
まり子

部活やめることは、「もともと親は部活にいい顔してなくて、やっぱり帰りも遅いし、辞めて」って言われたって言っていいよ。

お友だちと遊ぶのも、「それで今月はもう遊ばないで、勉強優先してって言われちゃった」って言ってもいいし。

って答えたんですね。いい顔してないことはないですけど、部活大変そうだなぁと思っていたのは事実で、まるっきり嘘ではないですし。

長女
長女

いや、さすがに来月他の子と遊ぶのに、親に言われて当分遊べないは言えないなぁ…。でも部活はそうしてもいいかもなぁ。うーん、ちょっと考えてみる。ありがと。

って話は一旦終わってました。

そして、後日、晴れやかな表情の長女が「聞いて~」と言ってきました。

長女
長女

部活の友達に言ったんだ。やめることと、遊ぶお金がないこと。

結局、部活よりももっと友達との時間を持ちたいことと、それにはお小遣いだけじゃ足りないからバイトしたいことを正直に言ったの。

そうしたら、「遠い中、部活がんばってたもんね、遊ぶ時間少なかったよね」って言ってくれて、しかも「行先よりも一緒に遊ぶことの方が大事だから、もうちょっとお金かからないところに遊びに行こうか!」って言ってくれたの。

すごくいい子だってもともと思ってたけど、本当にいい子だった~。

とのこと。

そのお友だちの思いやりの気持ちもとても伝わってきましたが、私がそのとき感じたのは、

角が立たないように当たり障りないごまかしよりも、率直に伝えることって大事だな

ということです。なので、長女にも、

まり子
まり子

お友だちもいい子だな~って思うけど、言いにくいことを率直に伝えられたあなたもいいと思ったよ。

思いを率直に伝えるって大事だね。

って言いました。

そして、長女には言わなかったけれど…

アサーティブコミュニケーションの講座で、あんなに率直に伝える大切さを学んでいたのに、我が子が絡むとダメだなぁと実感。

改めて学び直そうと思うとともに、子を守る気持ちは大切だけど、守る方向を間違えないようにしようとも思いました。

子どもが大きくなり、生活面での手がかかるというのは少なくなってきましたが、日々、親業って終わらないものだなぁと感じます。

これくらいになると育児について語り合う場もほぼなくなるので、他のご家庭のお話も聞いてみたいものだなって思いました。