
私なんて、誰にも必要とされていないのかも…。
そんなふうに思うこと、ありませんか?
朝から晩まで家事に育児に追われ、気づけば1日が終わっている。
家族のために頑張っているのに、誰からも感謝されないどころか、「妻だから、母だから、あたりまえ」と思われている気がする。
そんな状況が、そう思わせてしまっているのではないでしょうか。
今回は、「私なんて…」という気持ちから抜け出すための忙しいママでも無理なくできる「小さな習慣」を紹介します。
毎日がんばるあなたへ。ひとりで抱え込まないで大丈夫
例えば、こんなことはありませんか?
- 家事をしっかりこなしていても誰も気づいてくれないのに、少し手を抜いたら文句を言われる。
- 「ママ、ママ」と子どもに呼ばれ続け、自分の時間なんてゼロ。
- 夫は休日も勉強や趣味で外出しっぱなし。家庭のことを相談しても「俺に相談するほどのこと?」と軽く流される。
- 友達とランチに行く余裕もなく、気づけば大人とまともに会話していない。
- 「これから先、私はどうなってしまうんだろう?」と漠然とした不安に襲われる。
こんな日々が続いていると、「私なんて頑張っても意味がない」「どうせ何をしても報われない」と思ってしまうこともあるでしょう。
こんな気持ちを誰にどう話せばいいのかわからず、孤独を感じているしれませんが、実はそんなふうに感じているのは、あなただけではありません。
同じように悩んでいるママはたくさんいて、「自己肯定感が高いと思いますか?」というあるアンケートでは、「とても低い・やや低い」と回答したママは50%、「どちらともいえない」を含めると78.2%にもなりました。
※出典:講談社コクリコ(https://cocreco.kodansha.co.jp/cocreco/general/life/labo/btogf?page=3#item300255)
でも、ほんの少しの意識や習慣を変えることで、「私なんて…」という気持ちから抜け出し、幸せを感じられるようになります。
忙しいママでもできる!毎日をちょっと幸せにする習慣
ただ、「幸せになりたい」と思ってみても、いきなり生活の中で大きな変化を起こすのはちょっと不安ですよね。
何かを大きく変えたりしなくても、ちょっとした習慣を毎日積み重ねるだけでも、気持ちは少しずつ前向きになっていくんですよ。
たとえば、次のようなことを意識してみてください。
- 朝、鏡の前で笑顔を作る
たとえ気分が乗らなくても、笑顔をつくると脳が「楽しい」と錯覚してくれて、気持ちが前向きになれます。 - お気に入りのマグカップでコーヒーやお茶を飲む
「特別な時間」を日常の中に作るだけで、小さな幸せを感じられます。 - 好きな香りを取り入れる
コーヒーの香り、好きな柔軟剤の匂い…自分が「ホッとするな」と感じる香りを意識的に取り入れると、それだけで気持ちが落ち着きます。 - 1日1回、深呼吸する時間を作る
深呼吸はストレス軽減に効果的。特に「吸うよりも吐く時間を長くする」とリラックス効果が高まります。 - 自分を責めそうになったら「よく頑張ってるよ」と心の中で声をかける
「ちゃんとできてない…」と落ち込む前に、自分を労る習慣をつけるようにしましょう。 - 1日5分、自分の好きなことに没頭する
昔好きだった映画の予告編を観る、好きな音楽を流す、カフェで読書するなど、少しでも「自分だけの時間」を持ってみましょう。 - 「ありがとう」を口に出してみる
子どもがコップの水をこぼしたとき、「もう!気をつけてよ!」と言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、「拭いてくれてありがとう」と伝える。たったそれだけで、親子の空気が変わります。 - 1日1回、子どもをギュッと抱きしめる
スキンシップは幸福感を高めますし、子どもとの絆も深まります。 - 「今日よかったこと」を3つ書く
どんなに小さなことでもOK!「朝の空気が気持ちよかった」「子どもが笑顔だった」など、意識するとポジティブなことに目が向くようになります。
小さなことでも積み重ねることで、心が少しずつ軽くなっていきますよ。
毎日の中で自分時間を確保する方法
すぐにできそうなこともあるけれど、「自分の時間を持つなんて、ちょっと厳しいかも…」そんなふうに思っていませんか?
自分の好きなことに没頭する時間や、手帳やノートなどに向き合う時間はちょっと難しいかも…と感じるかもしれません。
そんなときは、たとえば、もっと小さなことから始めてみるのはどうでしょう?
- いつもよりもう1分だけ長く深呼吸する
- 子どもがテレビを見ている間に温かいお茶をゆっくり飲む
- 子どもを寝かしつけたあとにそのまま3分だけ好きな音楽を聴く
大切なのは、「これくらいじゃ意味ない」と思わず、短い時間でも「私のための時間」と意識すること。
少しの時間でも自分を大切にすることで、気持ちに余裕が生まれます。
「誰かに頼る」ことを自分に許そう
少しでも気持ちに余裕が生まれてきたら、ちょっと今の生活を見直してみませんか?
家事も育児も「私がやらなきゃ」と頑張っているママがとても多くみられます。
でも、ママが笑顔でいることが、家族にとって一番大切なこと。
だからこそ、「自分だけで頑張らなくていい」と思うことが大切です。
- 夫に具体的にお願いする
夫婦の役割分担が明確だと、自分の役割をお願いするのは…と思うかもしれません。でも、育児は夫婦共通のもの。母親・父親どちらともとスキンシップが取れている方がいいですよね。だた、「手伝ってほしい」と漠然と伝えると何をしていいかわからないかもしれません。「子どもと一緒にお風呂に入って、今日の出来事を聞いてあげてくれる?」「宿題を見てあげて、成長を褒めてあげてほしいな」などのように、子どもとのコミュニケーションを目的にして、具体的に頼むと動きやすいかも。 - 地域のサポートを利用する
両親共に忙しくて、心身ともに余裕のないときもあるでしょう。そんなときは、専門の第三者を頼ることも考えてみてください。子育て支援センターやファミリーサポートを活用すると、気軽に話せる人が増えて心が軽くなったり、時間ができて心身ともに余裕ができることも。 - 「ママ友」と気楽な関係を作る
無理に作ったり、付き合わなくてもいいけれど、「ちょっと話を聞いてもらうだけ」で心がスッキリすることもあります。子ども同士だけでなく、自分とも合うかもと思う人がいたら、誘ってみてはいかがでしょうか。
「頑張れば、自分でできるはずなのに…」と頼ることに罪悪感を感じている方もいらっしゃいますが、頼ることは悪いことじゃありません。
頼ることでできる気持ちや体力の余裕がママにも必要です。
「助けてもらっていいんだ」と自分を許してあげてくださいね。
「未来の自分」のためにできることを始める
母業をがむしゃらに頑張ってきて、ふと、「このままでいいのかな?」と不安になることがあるのではないでしょうか。
不安な気持ちがあると、自分の時間を楽しもうと思っても、どこか気掛かりでリラックスできませんよね。
そんなときは、ちょっと違う小さなことをやってみてください。
- 「自分にとっての理想の未来」をノートに書き出す
自分がどうなりたいのかを明確にすると、今すべきことが少しずつ見えてきます。 - 「やってみたいことリスト」を作る
どんな小さなことでもOK。「英語を勉強してみたい」「ハンドメイドに挑戦したい」…思いつくままに書き出してみると、意外とワクワクする気持ちが湧いてきます。 - 気になる仕事の情報を少しずつ集める
いきなり仕事を始めたり、転職を考えなくても、どんな働き方や仕事があるのかを調べるだけでも前向きな一歩です。 - 「学び」を習慣にする
1日5分でもいいので、本を読んだり、ネットで調べたりするだけでも「自分の未来のために動いている」という実感が持てます。
未来の自分が「よく頑張ったね」と言えるように、今できる小さな一歩を踏み出してみましょう。
ママだって幸せになっていい。小さな一歩から始めよう!
「私なんて…」と感じる日もあるかもしれません。でも、あなたはもう十分頑張っています。
大きな変化を起こさなくても、今日からできる小さな習慣を少しずつ取り入れるだけで、心は軽くなります。
「ありがとう」を口にする。 自分のための時間を少しだけ作る。 人に頼ることを許す。 未来のための小さな一歩を踏み出す。
そうすることで、きっと「私なんて…」から抜け出し、「私、けっこう頑張ってる!」と思える日が増えていくはず。
あなたは、あなたのままで大丈夫。
まずは今日、小さな一歩を踏み出してみませんか?