ゴールデンウィークって、混んでる挙句、交通費も宿泊もレジャーも費用はビックリするほど高額なイメージですよね。
さらに、私はシングルマザーで、遊びの企画〜引率も私だけなので、今までは「子連れで近場でお得に連休を満喫できる」をキーワードにしていましたが・・・
今年は、以前から気になっていたコレに申し込んでみました。
横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園
親子で参加するキャンプ『親子わくわく南伊豆』
GW中に母子三人で二泊三日、このお値段はなかなかないでしょうという価格。
自然と遊びと旅行気分全部を満足させてくれた旅行のレポです。南伊豆臨海学園が気になっている方、知らなかった方のご参考になると嬉しいです。
『親子わくわく南伊豆』の内容と申し込み
内容
おおまかな内容は以下のとおりです。
ゴールデンウィークを利用して横浜より一足早い南伊豆の初夏を先取りし、明るくのびのびした雰囲気の中で自然を体験します。
【プログラム】カッター体験、シーカヤック体験、ネイチャーゲームとハイキング、バーベキュー、クラフト
画像出典:横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園ホームページより
プログラムの詳細は、こちらのパンフレットが参考になります。(画像をクリックすると大きい画像が表示されます)
カッターやシーカヤック、ネイチャーゲームって??と思われたかもしれませんが、下の方で具体的に説明しますね。
費用と施設概要
【日程】
5月3日〜5月5日の二泊三日(GW前半日程バージョンも有り)
【対象者】
小・中学生とその家族
【参加料】
中学生以上:12,000円、小学生:10,000円、3歳~未就学児:5,000円、0~2歳児:500円
※料金に含まれるもの
- 二泊分の宿泊(一家族一部屋)、食事(初日夕食、二日目3食、三日目朝・昼食)、各プログラムの参加費用。
- 現地集合・現地解散なので、交通費は含まれません。
- 我が家は現地に到着してから、現地を出発するまで、お財布を開きませんでした。
【施設概要】
- 部屋はトイレ・バス・洗面所は無し。冷暖房完備。冷蔵庫は部屋にはないけれど、食堂の大型冷蔵庫を使用可能。タオル類・歯ブラシ・ハンガー・スリッパなどの備品は無し、鏡も無し。
- 浴室は大浴場。シャワー数は7〜8程度。シャンプー・リンス・ボディソープ有り。ドライヤー無し。
- 施設内に飲み物の自動販売機は有り。
- トイレは温水洗浄便座ではありません(ウォッシュレット無し・冷たい)。
- 近所にコンビニ等のお店は無し。忘れ物は無いように!
お部屋はこんな感じです。
施設に関しては、「小中学校のときに林間学校で訪れるような施設」と言えば、イメージしやすいでしょうか。
実際に、小学校の宿泊体験学習の場所として、利用されているとのことです。
うちの子はここに来たのは初めてで、「私たちが行った宿泊体験の場所より全然綺麗だよ!!」とのことです。
ホテルとまでは言えませんが、清潔感あって、私も思っていたよりリラックスできました。
申し込み
横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園のホームページから(インターネット申し込み)、または往復葉書にて申し込み。
今回のプランの申し込み受付は、3月15日〜4月10日でした。(私はインターネット申し込みをしました)
当選通知は、4月11日にメールできた後、郵送でも旅行のしおりとともに送られました。
1日目(現地への移動〜ハイキング〜家族対抗タワシゴルフ)
現地への移動
南伊豆臨海学園の住所は、「静岡県賀茂郡南伊豆町子浦1437」です。
集合時間は、現地に14時00分。
横浜駅から行くとして・・・
電車の場合
10:24 横浜駅 —(JR特急踊り子107号) — 12:36 伊豆急下田駅 —(徒歩4分)—13:00 下田駅 —(東海バス・下賀茂行)— 13:52 臨海学園
料金は、電車が「乗車券3,280円+指定席2,160円=5,440円」、バスは1,130円です。
電車は、GWなので指定席が安心できると思います。
片道の交通費は、「横浜駅から6,570円(大人一人)」です。
車の場合
保土ヶ谷バイパス — 東名高速(横浜町田IC〜沼津IC)— 伊豆縦貫道 — 伊豆中央道 — 修繕寺道路 — 国道136号線 — 現地到着
このルートが王道で、あまり渋滞がなければ約4時間です。
料金は、東名高速は休日割引が適用されて1,870円、伊豆縦貫道〜修繕寺道路が各200円で計600円、合計2,470円。
そして、ガソリン代ですが、約200kmを10km/Lの燃費で走れるとして、ガソリン代が140円/Lだとしたら、約2,800円。
片道の交通費は、「横浜駅から5,270円(家族で)」です。
車があるかどうか、ご家族の人数によってはレンタカーも検討したりして、比較してみてくださいね。
私は車で行ったのですが、実際に走ったルートは・・・出発がギリギリになってしまった挙句、東名高速で事故渋滞が発生していたので、実は別ルートを使いました。これについては、最後におまけで書きますね。
ハイキング(日和山散策)
ほぼオンタイムで到着し、荷物をお部屋に置いてすぐに入園式。
13家族が参加していて、我が家を含めて数組、母と子のみ参加の家族がいらしたので、寂しさはなかったです(^^)
入園式では、スタッフの方々のご紹介とシーツの敷き方・畳み方などの説明、そして各家族の自己紹介タイムがあり、シーツと枕カバーを受け取って一旦お部屋に戻り、またすぐに中庭に集合してハイキングへ。
朝まで雨が降っていて、まだ曇り空だったので、ちょっと湿った雰囲気の道を進みます。
20分ほど歩くと、パッと開けたポイントへ。
曇っているので、画像はちょっとイマイチですが、右側の絶壁の地層についての説明があったりして、勉強にもなりました。
目線を変えると、こんな洞窟も。
子ども達と「洞窟が鼻みたいだね(笑)」なんて楽しみました。
そして、約40人が輪になれるくらいのスペースがあるので、ここでネイチャーゲーム。
ネイチャーゲームというとイメージが湧きませんが、自然の中でみんなで体を使ってやるゲームです。
まずは誰もが経験ある「じゃんけん列車」。じゃんけんして負けた人が後ろに付くアレですね。
ここで面白いのが、勝ち抜きバージョンだけじゃなくて、負け抜きバージョンも。これがなかなか盛り上がりました(笑)
次に、みんなで輪になって、声かけと行動の組み合わせのゲーム。
最初は、スタッフさんが「前」と言ったら、みんなで「前」と言って一歩前に進む・・・というのをやります。
そうしたら、次に「前」と言ったら逆の「後ろ」と言って後ろに一歩下がる、そして最後は「前」と言ったら「前」と言って後ろに一歩下がるというゲームです。
これが、大人がダメダメ(笑)わかってはいるんですけど、間違えちゃうんですよね。
こんな風に盛り上がりながら、もう一つ似たようなゲームをやって、学園に帰りました。
夕食と夕食後のゲーム
初日の夕食はこんな感じです。豪華です。盛りだくさんで、本当にお腹いっぱいになりました。
飲み物はお茶だけです。もし、アルコールが欲しい方は、持参必須です。販売もしていません。
食事は学校の給食のように、配膳も全員でやります。最初は戸惑いつつ、声かけつつやっていましたが、三日目には大人も子どもも阿吽の呼吸で楽しく配膳していました♪
夕食後は、「家族対抗タワシゴルフゲーム」。
この写真だけだと、スケールが小さいですが、なんと全館使って13番ホールまであります…!
しかも、階段にこの旗(ホール)があったりして、難易度もなかなか…!
実は行くまでは全然期待していなかったタワシゴルフですが、とってもとっても盛り上がりました。
家族対抗なので家族単位で動くんですが、他のご家族ともすれ違ったり、同じコースでバッティングしたりするときに、「ここはこうするといいよ!」とかの会話も発生するので、仲良くもなれます(^^)
初日は午後から始まりましたが、こんなに盛りだくさんで、グッスリ眠れました。
2日目(カッター・シーカヤック体験〜バーベキューのはずが・・・)
二日目の昼食は、純和風です。毎回、本当に満腹。
ここで、本来であれば、カッターとシーカヤック体験。
カッターというのは、一般的な貸しボートより大きいボートで、船舶に避難用ボートとして搭載されたりするボートとのことです。
このカヤックは、カヤックの中に入り込むタイプじゃなく、上に乗るタイプなので安定が良くて転覆に対する恐怖もないそうです。
画像出典:横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園ホームページより
本来であれば、これらをやって、洞窟探検とかできたはずですが、この日は風速9mという強風。
さすがに転覆の恐れや、流されて戻れない可能性があるとのことで、なんと中止(> <)
天候はどうしようもない・・・とは言いつつ、気落ちした気持ちはなかなか上がりません。
午前中は日和山ハイキングロングバージョン
そんな中、代わりのプランとなった『日和山ハイキング(ロングバージョン)+子浦の街探索』へ。
前日ネイチャーゲームをした折り返し地点。
昨日とはうって変わって、こんなにいいお天気なのに…!でも、やっぱり波もけっこうあります。
この日はここで折り返さずに、この日和山を超えて子浦の街へ行きます。
今回は、こんなチャレンジマップも持参・・・しましたが、強風でほんとそれどころじゃありません。
右は海への断崖絶壁、左は森への断崖絶壁、人ひとりしか通れない狭き道っぽいところを、警報レベルと思われる強風の中、進みます。
帽子は飛ばされ、小さい子は「もうおうちに帰ろう…?」と呟き、たまに岩肌をロープ等もなしに降りるロッククライミングもあったりします。
すごくお見せしたい…!見て欲しいけど、もちろん写真を撮る余裕はありませんでした。
こんなに命がけのハイキング(登山と呼んでもいいレベル)は、きっと後にも先にもこれだけでしょう。
道がだいぶマシになったので、やっと撮れた写真です。
この頃には、口を開く余裕も出て来ました(^^;
三十三石仏観音という見所も。
こんなことでもなければ、一生登山をする気はなかったので、これもまたいい思い出です。(気持ちはすっかり、ハイキング→登山)
子浦に到着したら、さっきのサバイバルは一体なんだったんだろう?というのどかな風景。
でも、やっぱり風は強いです。そんな中、貝拾いしてお土産に持って帰りました。
子浦の街を探索して、チャレンジマップも完成させ、本当であれば外でお弁当だったのですが、あまりの強風でお弁当を広がられる場所はないので、学園に戻ります。
「ショートカットしましょう。」
ということで、登った100階段の後の50階段と30階段。
もう声を出す気力もなく、息をするのが精一杯。
鍛えよう・・・こんなんじゃダメだ、ダイエットして鍛えよう・・・そう感じた二日目でした。
まっすぐ登った学園から、まっすぐ見下ろした景色。
午後はグループ別のお楽しみ
食堂でお弁当をいただきながら、午後の予定の発表です。
午後は、3つのグループに分かれて楽しみました。
- スラックライングループ
- ストレッチ&ピラティスグループ
- 子浦に戻って釣りグループ
スラックラインというのは、ピンと張ったテープの上をバランスを取りながら歩いたり、ポーズを取ったりするスポーツです。
すごく面白そうだったけど、疲れ切っていた私と、ストレッチに興味を持った子ども達は、ストレッチ&ピラティスグループへ。
これが私には大正解。翌日は筋肉痛のあまり、ロボットのような歩き方しかできませんでしたが、それでも運転して帰れたのは、このストレッチのおかげだと思います。
夕食はベランダバーベキュー
そして、夕食は・・・本当は中庭でBBQの予定でしたが、ここでも強風に邪魔されます。
でも、そこはスタッフの方々が努力してくださって、ベランダBBQとなりました。
しかも、釣りグループが釣って来た魚も調理してくださって、みんなの気分も上々。
最初にすーっごく大きな骨つき肉も出て、BBQのお肉も食べきれないほど用意されていて大満足。
焼くのはベランダ、食べるのは食堂という不思議なバーベキューでしたが、これはこれで楽しかったです。
いろんな方が写っているのでボヤかした上の写真は、デザートのマシュマロ焼き。
マシュマロ焼きはやったことがあるんですが、それをクラッカーで挟んで食べたのは初めてで、これがまた美味しかったです!
カヤック目当てで来た旅行でしたが、カヤックができなくてもスタッフの皆さんのおかげで、本当に楽しい二日目になりました。命がけのハイキングもいい思い出です(笑)
3日目(クラフト〜帰宅)
最終日の朝食もがっつり和食。
荷造りなどをしてからクラフト体験。
海に流れ着いたシーガラスを使って、フォトフレームづくりです。
最初はただガラスを並べてデザインしようとしていましたが、スタッフの方からいろんなアイデアをいただいて、あーでもないこーでもないとデザインする娘たち。
私も手伝いつつ、仕上がった作品がこちらです。
ちょっとわかりにくいけれど、右上の茶色は立体的にくっつけて、お花のようなデザインにしています。
裏は、針金を使って四つ葉のクローバーっぽく。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが・・・そう、もう写真を取り出せない仕様となりました(^^;
午前中、たっぷりクラフトを満喫して、とうとう退園式。
初日の夜にやったタワシゴルフの表彰式もやりました。
我が家は・・・13家族中11位。もうちょっと自信あったんですけどね〜。
余韻を感じつつも、帰りの渋滞を気にして、ささっと退園。
でも、長女がもうちょっと貝を拾いたいとのことなので、子浦に寄って、車でいただいたお弁当を食べてから帰路につきました。
で、終わらないのがGWの旅行ですね。
なんと帰りの東名高速が事故で大渋滞。13時頃に子浦を出たのですが、帰宅できたのは21時近く。
それでも途中で東名を降りて、別ルートにしたので、まだこれで帰ってこれたんだと思います。
帰ってくるまでが旅行。さすがに運転疲れがありましたが、事故も怪我も病気もなく、楽しく過ごせてよかったです。
私も子ども達も、実は人見知りするタイプで、このような共同生活のような旅行はどうかな?と、少し心配していましたが、終わってみれば、子ども達も「また行きたい!」と笑顔で嬉しかったです。
ぜひ、夏の親子プランの抽選も申し込んでみようと思います。
今回の我が家の旅行の費用
交通費:約12,000円(渋滞していたのでガソリン代を多めに見積り)
宿泊費:34,000円(大人1人、中学生1人、小学生1人)
合計:約46,000円
行きにペットボトルを4本ほど買いましたが、学園に着いてからは、食事時はお茶があるのと、二日目のハイキング時にはペットボトルが午前午後で各一本ずついただけたので、学園にいる間はお財布を開くことはありませんでした。
我が家は普段アウトドアをしないので、ウィンドブレーカーっぽい上着を事前に買ったりしましたが、普段からハイキングなどをされるご家庭であれば、追加購入するようなものはないと思います。
GWの二泊三日の旅行で、家族全体でこのお値段・この内容は、なかなかないのではないでしょうか。
ぜひ、来年は候補に入れてみてくださいね!
まとめ
行き先
横浜市少年自然の家南伊豆臨海学園
親子で参加するキャンプ『親子わくわく南伊豆』
静岡県賀茂郡南伊豆町子浦1437
詳細は公式ホームページへ → 公式ホームページはこちら
行き方
電車:特急踊り子号で伊豆急下田駅へ出て、下田駅から東海バスで約50分。
車:東名高速沼津ICから有料道路で修繕寺へ出て、国道136号沿い。
どちらも横浜駅周辺から、だいたい4時間くらい。
内容
GW中の二泊三日の滞在中全食事付きプラン。(GW前半日程と後半日程があり。抽選です)
ハイキングやBBQ、シーカヤックやカッター体験、クラフト体験もあり、到着から解散まで楽しみ続きの三日間です。
費用
大人(私)、中学生(大人料金)、小学生の合計3名で参加。
3人分の交通費と参加費を全部合わせて、約46,000円。
感想や注意点
- ホテルとは異なり、備品が一切ないのと近くに買える場所がないので忘れ物には十分ご注意を!(車で30分くらい走るとコンビニがあったように思います)
- 備品でないと困るのは、タオル・歯ブラシ・ブラシ・ドライヤー・室内ばき。鏡も部屋にはありません。(スリッパや上履き。館内廊下の床が硬いので上履きのように底が厚いのがオススメ)
- 自動販売機で買えるのは、缶・ペットボトルのソフトドリンクのみ。(アルコールが好きな方は持参必須。冷蔵庫は食堂のものを借りることができます)
- 部屋にテレビはありません。トランプを持参したら、親子でかなり盛り上がりました♪
- 母子のみ参加のご家族も数組いらっしゃったので、十数組の家族の団体行動ですが、パパがいない寂しさは感じませんでした。
- 参加者全員で協力しあって過ごしますが(配膳とか)、ゲーム等は家族単位で動くので(他の家族とシャッフルしたりしない)、人見知りでも大丈夫でした。
- 普段、アウトドアにはあまり縁がない母子でしたが、とても楽しめて、終わったときには「また申し込もう!」と親子で笑顔で帰ってきました。
おまけ
車で行く場合のルートですが、交通情報をチェックして、東名高速があまり渋滞していないようなら、ご紹介したルートがオススメです。
でも、今回は行きも帰りも渋滞だったので、私はこちらのルートを使いました。(帰りは小田原厚木道路から)
東名高速渋滞時のオススメルート
保土ヶ谷バイパス — 東名高速(横浜町田IC〜厚木IC)— 小田原厚木道路 — ターンパイク箱根 — 伊豆スカイライン(山伏峠) — 国道136号線 — 現地到着
これだと、東名高速が650円、小田原厚木道路が休日割引で500円、ターンパイクが870円、伊豆スカイラインが320円で、合計2,340円。上で計算したガソリン代を足すと、片道「横浜駅から5,140円(家族で)」です。
そして、東名高速以外は渋滞知らずで、行きはほぼ4時間で到着しました。
東名高速が渋滞しているなら、オススメのルートです。ですが、全体を通してほぼ山道(狭くてクネクネしている)を走りますので、気になる方は渋滞回避で早めに出発して沼津ICを使うルートがオススメです。
ご参考になりましたら嬉しいです。