未経験ママの在宅ワーク体験記をご紹介します

不倫相手と結婚式を挙げた夫。それが不貞の証拠にはならないなんて…【子連れ離婚体験談】

不倫相手と結婚式を挙げた夫。それでも不貞の証拠にはならないなんて…【子連れ離婚体験談】

子どもが小学校4年生と1年生のときに、私は夫と離婚しました。

協議や調停で話し合いが終わらず、最終的に裁判になっても勝てるように、まず揃えた証拠は、

  • 夫と不倫相手がビジネスホテルに宿泊したときのホテルへの出入りの写真
  • 夫と不倫相手が結婚式を挙げているときの写真

これだけでも、あまりに非人道的で十分な裏切りの証拠になるんじゃないか、そう思ったのですが…。

日本の法律では、不貞行為というのは「性的行為」なんですね。

なので、

  • 本当であれば「その行為をしている写真や動画」
  • ちょっと譲歩して「裸で抱き合っている写真」
  • だいぶ譲歩して「その行為を行うと考えられるラブホテルへの出入りの写真(出入りの間がある程度時間が経っているもの)」

などが必要なのです。

自分の夫が浮気相手と結婚式を挙げてるなんて、それだけでも妻への酷い仕打ちなのに…。

それが不貞の証拠として認められないなんて…。

と、落ち込みたいのはやまやまですが、そんな暇はありません。

自分で決めた離婚日へのカウントダウンが始まっていたのです。

そこから私がやったことは…。

扶養内パート・貯金なしで子連れ離婚を決意

はじめまして。Webライターのまり子と申します。

この連載は、おしどり夫婦と呼ばれていた私たちの波乱万丈な子連れ離婚体験記です。

夫婦関係は、人それぞれですが、少しでもどなたかの参考になるとうれしいです。

夫の不倫が発覚したのが12月半ば、そして、離婚をしたのが翌年の1月半ば。

二週間で4kgも痩せるほどの怒涛の日々で、あっという間に離婚したかのように見えますが、実は我が家の離婚劇はこの7年前から伏線が張られまくっていました。

「なんで離婚したの?」と聞かれたら、理解されやすいので「夫の不倫で…」と言っていますが、実は夫の不倫がわかったときに私が思ったことは、

よし!これで夫の有責になる!

でした。

それまでの間に価値観の相違や性格の不一致、子どもへの思いの深さの違いなどが積み重なっていたからです。

離婚体験談としては、それまでの経緯がちょっと長くなってしまいますが、「これがあったから、こうなったのね…」という内容ですので、順を追ってお付き合いいただけますと嬉しいです。

この離婚劇の7年前に起きたこと、それは…。

仕事の不満を家族に八つ当たりするようになった夫

長女が幼稚園に入園し、次女がまだ0歳児だったころ。

夫は30代後半となり、会社でも中堅どころになってきました。

夫の性格は、良く言えば行動力があり、悪く言えば協調性がない(報連相ができない)タイプです。

頭も良いし、コミュニケーション力もあるので、その行動力がうまくハマれば、周りからの評価が非常に高いのですが、上司に相談せずに勝手に動くので、状況や上司のタイプによっては、注意を受けることになります。

中堅どころになって、仕事内容も若いころより重要性が増してきたときに、合わないタイプの上司の部署になったことが夫の転機となりました。

よかれと思ってやったことを、「報告・相談してからやるように」と上司に注意されるようになったのです。

今までのように「勝手に動くけど、良い行動力だな。しかも、仕事もうまくいってるし」と評価してもらえなくなったのです。

もともと、親にも叱られたことのない夫。(義母自ら「叱らないで育てちゃったのよね〜」と言っていた)

小・中学生時代は、頭の良さとコミュ力から神童ともてはやされ、高校も圏内トップの進学校へ。

人生の初めての挫折は、大学受験に失敗して想定外の大学に入学したことですが、その後、学校推薦で大手企業に就職が決まり、入社してしばらくは「おもしろいやつだ」と、もてはやされていたので、その挫折も自分の中ではなかったことになったそうです。

なので、人から注意されることに慣れておらず、うっぷんが溜まる一方…。

そして、私たち家族への八つ当たりが始まったのです。

例えば…

  • 不機嫌な状態で帰ってきて、イライラした様子のまま家で過ごす。
  • 私に対して、「今日は何してたの?」と聞き、「子どものお世話がメインだよ」と答えると、「フンッ(笑)」と鼻で笑う。
  • 話しかけても返事をしたりしなかったりする。
  • 話しかけても、嫌味で返してくる。

こんな様子だったので、それ以上、機嫌が悪くならないように、家庭内の雰囲気は緊張感に包まれていました。

そして、そのうち、子どもに対しても不機嫌さを見せるようになり、

  • 夫が家にいるときに、子どもがニコニコ顔で「パパー!」と駆け寄ったら、「こっち来んな!」と怒鳴って子どもを泣かせる。
  • 子どもが「パパは誰が一番大事?」と聞いたら、しゃがんで子どもと目線を合わせたので、優しいな…と思ったら、「パパはね、パパが一番大事だよ。ママと長女ちゃんは二番目かな」と笑いながら言う。(子どもは呆然とする…)

こんなことを言うようになりました。

もちろん、私も夫に「子どもに対して八つ当たりするのはやめて」と言ったのですが、変わらず…。

夫の海外赴任が決まる。環境が変わって夫も変わる…?

どうすればいいのか…そう悩んでいたときに、会社から中国への海外転勤を打診されました。

英語が話せない私たち夫婦は、特に海外赴任したかったわけではないですが、仕事環境が変わるのは、評価基準も変わって、夫の精神的にいいかもしれないねと話し合い、承諾しました。

最初の一年間は、中国語が話せない夫の語学研修期間ということで、正式赴任ではないので妻子の帯同はできません。

単身赴任が決定し、中国に行く前も会社から「語学スクールに行くように」と指示が出て、急に慌ただしくなった夫。

気持ちが少しでも上向いてくれたら…と思っていたのですが…。

どうせ、一年後にみんな来るんだから、俺の荷物まとめるついでに一年後に備えて家の荷造りもやって。

俺がいないと動かせないようなものは、ピックアップしてちゃんと俺にお願いして。

と、言われました。

でも、当時、年少の長女・0歳児の次女を育てていて、荷造りは現実的ではありません。

夫の分の荷造りは、できる限り自分でやってほしいとお願いし、私もできる範囲でやっていたのですが、ある日、

ねぇ。どうなってんの?何にもできてないじゃん!

押入れの天袋の荷物とか、自分で下ろせんの?

床の間にかかってる掛け軸、自分で外せるのかよ。

俺にお願いしないとだろ?何やってんだよ!

と、キツく言われたのです。

あとから思えば、そんなものどうにでもなることですし(いざとなれば、便利屋さんとかいますしね)、「今、そんなこと言われても…」という感じだったのですが、このときは、

  • 夫を怒らせてしまったこと
  • 突然、吐き捨てるような言い方で冷たく言い放たれたこと

にショックと驚きで、涙を堪えながら、

ごめんなさい…すみませんでした…。

と謝ることしかできませんでした。

でも、翌日、我に返り、「私がそんなふうに言われることじゃないんじゃ…」と思ったので、比較的機嫌の良かった夫に言ったんです。

昨日言われた件だけど、0歳児抱えて急な荷造りは現実的じゃないし、まだ私たちは時間があるから、私が動かせないものは弟に頼むとかで、どうにかしようと思うし…。

昨日みたいな言われ方をするような話じゃないと思うんだけど…。

すると、夫はニヤニヤと笑いながら、こう返してきました。

あぁ、あれね。

俺、機嫌悪かったからさ。

いつ泣くかな〜って楽しみながら言ってたんだよ(笑)

八つ当たりでキツく当たって、滅多に泣かない私を泣かせたかったのか…。

とてもショックを受けましたが、でも、このときはまだ、職場環境さえ変われば、自己中ではあるけれど、普段は面白くて、何かあれば冷静に話し合える夫に戻ると、そう信じていました。

母子の渡航が決まり、家族一緒に仲良く暮らせる!と思ったら…

夫の約一年半の語学研修が終わり、また中国で家族一緒に暮らせるようになりました。

単身赴任中の一年半は、ワンオペ育児で大変でしたが、夫のお世話がなかったので、意外に穏やかに過ごせた日々。

夫も仕事は一切しない語学研修期間で、言語習得の悩みはあるものの、語学スクールの友達と国内旅行したり、夜遊びをしたり、楽しそうでした。

ただ、このころはまだ、携帯電話はガラケーの時代で、ネット環境はADSLという今と比べて遅い回線。

Skypeというインターネット通話システムがあったので、かろうじて、国際電話をかけなくても通話はできるし、すごく重いけど、ちょっとならビデオ通話もできる…という感じでした。

そんな環境だったので、夫との連絡はメールがメインで、それほど頻繁ではなかったのですが、長期休暇時に夫が一時帰国したときは家族仲良く過ごせて、ホッとした記憶があります。

まさか、この頃からすでに不倫していたとは、夢にも思わず…。

今度こそ荷造りも頑張り、長女は年長、次女はプレ入園のタイミングでの引っ越しとなりました。

引っ越し先は、日系の幼稚園と小学校が併設されている日本人向け大規模マンションです。

でも、ほぼ日本人しかいないといっても、私の知り合いは一人もいません。

そして、5月だったので、もう新学期は始まっていて、すぐに登園となります。

現地の幼稚園に挨拶に伺い、必要なモノが書かれたプリントを受け取って家に帰ったら…

  • 上履き
  • 水着

の名が。

上履きは頭から抜け落ちてましたが、すぐに手に入るだろうと悩まず、「水着」に悩みます。

マンション内には温水プールがあるので、水泳の時間が早い時期からあるとのこと。

まさかこんなに早くに水着が必要になると思わず、船便に乗せたので、まだ荷物到着に数週間かかるのです。

マンションには、日本人向けスーパーもあるので、さっそく見に行ってみましたが、上履きは年度の切り替えのタイミングで売り切れ、幼児用の水着は取り扱いがなく…。

さらに、近所の外資系の大型スーパーにも行ってみましたが、衣類はあっても水着はありません。上履きは日本の文化のようで、まったくありません。

インターネットで検索もしてみましたが、中国のネット環境は日本ほど充実しておらず、情報が全然ないのです。

もうどうしていいかわからず、

上履きはとりあえず、なんかそれっぽい靴を探してこよう。

水着は…高くてもいいから、ブランド品でもいいから、デパートに行こう。デパートのスポーツ売り場ならあるかも。

と決意し、けっこう離れたデパートに行くことに。

でも、中国の電車の乗り方がわかりません。日本の交通系カードのようなカードがあるらしいのですが、カードの買い方がわからず、夫に聞いたら…。

電車とか、乗る必要ないし。

タクシーがめっちゃ安いから、タクシー使えばいいじゃん。

たしかに、本当にタクシー代が安いのです。でも、タクシーに乗るということは、中国語で行き先を説明したりしなくてはいけないということ。

中国語で行き先とか説明できないし、電車のほうが安心かも。

だからやっぱり教えてほしくて…。

それか、会社の人に上履きや水着が売っている場所を教えてもらったりできないかな?

はぁ?俺も電車とか乗らないし。駅行けば、わかるんじゃないの?

子ども用品とか、会社の人が知るわけないじゃん。

男の人は知らないかもしれないけど、奥さんとかは知ってるだろうし。

同じマンションに住む上司家族がいるって言ってたよね?

上司の人と話して奥さんを紹介してもらえないかな?

どっちにしても、挨拶にも行かなきゃだよね?

そういうの、俺、イヤなんだよねー。

挨拶に行くのとか。

え…でも、そういうものじゃないの?

あとから同じマンションに引っ越してきた直属の部下の家族なわけだし、挨拶に行くのが一般的だと思うけど…。

まぁ、みんなそういうのしてるみたいだけど、俺はイヤなんだよ。

なんで、後から引っ越してきて困ってる部下から挨拶に行かなきゃいけないわけ?

そこは上司が気を利かせて、「何か困ってることはない?」って向こうから挨拶に来るもんだろ。

え…それはないんじゃ…。

私はやっぱり挨拶に行きたいと思うんだけど…。

じゃあ、一人で行ってくれば(笑)

そんな…だって上司の名前も知らないし、それにどの棟か、どの部屋かもわからないし…。

このマンション内にはいるでしょ。

もうこの話めんどうだから寝るわ。

と、めんどくさそうに自分の部屋に入っていってしまいました。

「マンション内にはいる」とはいっても、総戸数500近くあるマンションです。

5歳児と1歳児を連れても回れないし、家に置いて外出できる年齢でもない。

そもそも、表札を掲げてない人もいるどころか、上司の名前も聞けなかったし…。

あまりにも酷い。

そう思って、翌日聞きました。

ねぇ、家族で暮らしたいと思ってるんだよね?

私たちが来てよかったって思ってるんだよね?

はぁ?何それ。正直に言っていいの?(笑)

え?どういうこと?

正直な気持ちが聞きたいけど…。

まぁ、まりちゃんが来たのはよかったって思ってるよ。

自分で洗濯・アイロンがけや掃除しなくていいし(笑)

でも、子どもたちはなぁ…なんか、ちょっとうざいよね(笑)

そう笑いながら、出勤していった夫。

引っ越してきて一週間もしないうちに、まさかの展開で頭が真っ白になり、呆然とする私。

でも、これは序章に過ぎなかったのでした。

【続く】