離婚を考えてるといっても、人生を大きく変える判断・決断なだけに、一人で考えるのが辛いときもありますよね。
「話を聞いてほしい」「アドバイスほしい」と私も思いました。
でも、そんなとき、相談する相手によってはスッキリしなかったり、なんか違うって思ったりして、かえってストレスになってしまうんですよね…。
離婚を考えたとき、誰に相談したらいいのでしょう。
離婚を悩んでいるのか、離婚は決めているのか?
「離婚を考えている」といっても、人によってどのタイミングなのかが違います。そのタイミングによって、おすすめする相談相手が変わってきます。
そのタイミングというのは、下記の点です。
- 離婚をするかどうか、悩んでいる。
- 離婚は決めたけど、じゃあどうしたらいいのか悩んでいる。
離婚自体を悩んでいるのか、離婚は決めている(離婚する方向な)のか、です。
例えば、離婚自体をまだ悩んでいるのに、弁護士さんに相談に行っても、弁護士さんは法律相談が主なので、時間とお金がもったいないことになる場合があります。
反対に、離婚自体は決めているのに、傾聴してくれるカウセリングを受けに行っても、いろいろ教えて欲しかったのに…となってしまうことがあります。
離婚するかどうかを悩んでいるなら
離婚した方がいいのかな…?それとも、もうちょっとがんばってみたほうがいいのかな…?
こんなふうに離婚自体を悩んでいる場合、「話をちゃんと聴いてくれる人」に相談するのがおすすめです。
離婚を悩んでいるときにおすすめの専門家
離婚・夫婦問題のカウンセラー
話を聴くことを専門にしているのがカウンセリングです。中でも、離婚や夫婦問題を専門にしているカウンセラーを選ぶのがおすすめです。
迷いがある場合は、思っていることを声に出して吐き出してみるのがいいんですね。
頭の中で考えていることって、しっかりまとまっていると思っていても、人に説明するために言葉にすると、意外にまとまりきっていないことがわかります。自分の言葉を声に出すことで、あらためて頭の中が整理されるんです。
なので、ここで重要なのは、「ちゃんと聴いてくれる」カウンセラーを選ぶことが重要です。
カウンセラー側のアドバイスの割合が多いと、自分の気持ちが整理される前に、流されてしまう可能性があります。(一般的に”カウンセリング”は、アドバイスはなく、傾聴を主としていますが、離婚や夫婦問題のカウンセリングはアドバイスがあることも多いです)
ホームページやブログやメールマガジンなど、そのカウンセラーの人柄を知り、相性が良さそうな人を選ぶことが大切ですね。
離婚の問題というと、ついつい弁護士を思い浮かべるかもしれませんが、弁護士は「法律の専門家」です。相談したいことが明確になっていない段階で相談しても、弁護士に相談する良さが十分に得られません。
身近な人はダメなの?
親・きょうだいや親しい友人も考えるかもしれません。
ご自身の親きょうだいや友人が、冷静に客観的に話を聴いてくれる人でしたら、とても心強いと思います。
ただ、近い存在だけに、良かれと思って、「離婚したほうがいい」とか「もっと努力してみたら?」とか、十分に聴く前にアドバイスがあったり、夫を知っている人だと良かれと思って夫に「こういうふうに聞いたけど、どうなの?」など、問いかけてしまうかもしれません。
グチを言うだけなら、親しい友人はとても頼りになる存在ですが、相談するときは「聴いてくれるかどうか」を基準にして考えてみましょう。
ファイナンシャルプランナー
「お金がどうにかなるなら、離婚したい」
そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お金がどうにかなりそうとわかれば離婚を考えたいし、厳しそうだと分かれば、数年後を見据えて準備したいと悩んでいる場合もあるでしょう。
そんなときにおすすめなのが、ファイナンシャルプランナーです。
現状かかっている生活費から、離婚後に想定される生活費やお子様の教育費をシミュレーションしたり、離婚時にどれくらいの貯金や財産分与があれば生活が維持できるかなどをアドバイスしたりしてくれます。
今は実際に離婚を経験されたシングルマザーのファイナンシャルプランナーの方もいるので、そのような方を選ぶとお話がスムーズです。
離婚を心に決めているなら
離婚を心に決めているなら、「離婚に向けてどうすればいいか?」など、具体的に相談したいことが出てきていると思います。
その場合、その相談の目的で、相談先を選ぶのがおすすめです。
離婚を決めているときにおすすめの専門家
弁護士
法律に絡むことが聞きたいとき、交渉や裁判などで代わりに夫(夫側弁護士)と対峙してほしいときは、弁護士に相談しましょう。
例えば…
- 調停や裁判になったときに、不貞やモラハラの証拠として有効なものは?
- こんなことがあったから慰謝料を請求したいけどできる?
- 協議離婚したいけど、夫と話すのが怖いから代わりに交渉してほしい。
- 離婚話が協議でまとまらず、調停(裁判)になったから、代わりに裁判に出てほしい。
などです。
弁護士はどんな法律にも対応できますが、離婚を多く担当しているとか、企業法務を多く担当しているなど、経験は様々なんですね。
私は、最初、弁護士会主催の相談会で相談したことがありますが、その時は企業の顧問を主にされている方だったので、回答に対して不完全燃焼な気持ちを持ちました。
やっぱり、離婚問題を多く担当されている方がいいです。
行政書士
行政書士は、書類作成を主としているため、離婚協議書や公正証書作成に強いです。
どちらも自分でも作ろうと思えば作れますが、漏れなく損なく作りたいとも思うし、「こういう場合、どうするんだろう?」ということも多いと思います。
弁護士にもこの点は相談することはできますが、夫婦間の協議で争いなく離婚できそうなとき(法律相談や代理人を立てる必要がないとき)は、弁護士に相談するより、行政書士に相談したほうが相談料も低く抑えられる可能性があります。
離婚問題を専門としている行政書士もいるので、そういう方を選ぶのがいいですね。
ファイナンシャルプランナー
先ほども出てきましたが、ここでもファイナンシャルプランナーもおすすめします。
弁護士は、慰謝料や財産分与など、離婚時に決めるお金の決め方はわかりますが、離婚前後の家計については専門ではないんですね。行政書士は書類の専門家なので、お金のことは専門外です。
離婚は、離婚時の決め事も大切ですけど、離婚後の生活ももちろん大切です。離婚前後の生活に関するお金の相談は、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
離婚後の生活は、ひとり親ならではのお金の部分もありますので、やっぱり離婚問題に強いファイナンシャルプランナーや、シングルマザーのファイナンシャルプランナーがいいですね。
最初に相談するのは誰を選べばいいの?
今、困っていることや相談したいことを解決したい人に相談するのが、スッキリしやすいと思います。とはいっても、現実的には、複数のことを一気に悩んでいる場合が多いですよね。
私のおすすめは、離婚前後のお金の話に強いファイナンシャルプランナーです。実際にご自身が離婚を経験している方がよりおすすめです。
やはり子連れでの離婚はお金の話が基本です。お金の不安が解決しないと離婚には踏み切れませんよね。
なので、実際に離婚を経験したファイナンシャルプランナーがおすすめです。カウンセリングなどの気持ちに寄り添う技術も学んでいる方もいらっしゃいますので、そのような方を選ぶと精神的な安心感も得られます。
また、離婚に強いことを謳っている場合、各種専門家と繋がりがある方が多いので、必要に応じて他の専門家を紹介してもらえるでしょう。
相談相手を選ぶときに重要なこと
ホームページやブログなどを見たり、体験相談などを利用して、相性がいいかどうかを感じることが一番大切ですが、もうひとつ重要なことがあります。
それは、相談した専門家が「自分ができることとできないこと」と「できないことはその専門家を紹介すること」を明確にしているかどうかです。
それぞれの専門家がいるということは、それだけその分野の情報が多く、判断が難しい場合が多いのです。
なので、専門外のことは、ちゃんとその道の専門家を紹介してくれる姿勢を持っている人が信頼できますよね。
専門家をうまく活用しながら、ご自身の負担を少しでも軽くして、この辛く厳しい期間を乗り切りましょう!